人口1000万人のスウェーデンで67万超の歴史的ベストセラー!
なんと人口の6%以上が読んでいる驚異的な書籍『運動脳』。
本書の内容の一部を紹介しつつ、感じたことなど赴くままに記載しています。
✓気分がもやもやしている方
✓不安や悩みをかかえている方
✓運動するのが億劫に思ってる方
是非、参考にしてみてください。
この本を読んで、「運動して人生 勝ちに行こう!」って気になりました。
本書は「運動が脳に良い」ということを紹介しつつ、「どのくらい運動すればいいのか」
「何故、運動が脳に良いのか」まで踏み込み、さまざまな角度から丁寧かつ分かりやすく述べられています。
ランナーのみなさん、おめでとうございます!
運動の中でもランニングなどの有酸素運動が特に良いと書かれいます。
心拍数が少しあがる程度のランニングを週3つづけるだけで【学力、集中力、記憶力、意欲、創造性】全部アップするとエビデンスとともに紹介されているんです。
読むと、「走るってこんなにも脳に良かったのか!」と理解できると同時に「あ~、走っててよかた!」と思えるはずです。
今まで以上に走るモチベーションがアップするかと思います。
運動は脳にどんなメリットがあるのか?
本書は運動すると脳にとって多くのメリットがあることを紹介しています。
ざっと一部を記載するだけでもこんなに良いことが!
- 集中力が増す
- 気持ちがはれやかになる
- 不安やストレスが減る
- 記憶力が向上する
- 創造性が増す
- 知能が高まる
運動をすれば
セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンという神経伝達物質が分泌されます。
「人の感情は脳内の神経伝達物質によって決まる」と聞いたことはないでしょうか?
例えば、
ノルアドレナリンが分泌されると、やる気・集中力が高まる。
セロトニンが分泌されると、悩みや不安が和らぎ心が落ち着いていく。
こんなふうに私たちの気分やメンタルの状態は、これらの神経伝達物質によって決定されています。
運動をするとノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミンの3つすべてを増やすことができ、定期的に運動をすれば分泌量も徐々に増えていくことも分かってきています。
これらの神経伝達物質の他にも「脳内最強」、「奇跡の物質」と言われるBDNFというい物質が運動によって分泌されます。
BDNFは脳に計り知れないほどの素晴らしい恩恵を与えてくれます。
例えば、
脳細胞が他の物質によって傷ついたり、死んだりしないように保護してくれたり、新たに生まれた細胞を助け、初期段階にある細胞の生存や成長を促す役目も果たしてくれています。
その他、言いだしたら切りが無いほどメリットが盛沢山。
BDNFは薬や注射などで増やすことができず、増やせるごく自然な方法が運動なのです。
運動することによって、脳にホント多くのメリットをもたらし、『こんだけ、良いことづくめなら、しっかり運動すれば人生勝てるんじゃないでしょうか!』
どんな運動をどのくらい?
「脳に最も効果的な運動量とはどれくらいか?」
「また、最大限の効果を得るには?」
「どのような運動をすればいいのか?」
これらに対する明確な答えは出ていません。
ただ、実験データにもとづく、いくつかの条件や目安があります。
脳にとってベストは、ランニングを週3回、45分以上行うことが望ましい。
重要な点は、心拍数を増やすこと。
いきなり習慣的に運動ができない人も少しづつからでもOKで、たとえわずかな1歩でも脳のためになるようです。
時間も5分より30分のほうがいいが、5分でもまったく価値がないわけではないです。
まずは、楽しいと思える活動からしてみることが大切です。
どんな運動をするか どこで運動するかは重要ではなく、重要なのはどんな運動でもいいからとにかく体を動かすことです。
体を動かせば心と身体が健康になり、脳の働きも良くなります。
そして運動を習慣にして、長く続ければその効果の素晴らしさも実感できます。
あまり運動習慣がない方は下記3ステップからチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
- step1 わずかな1歩でもいいので自分が楽しいと思える活動からスタートする
- step2 より高い効果を望むなら、最低30分のウォーキングをする
- step3 脳のための最高のコンディションを保つために、ランニングを週に3回、45分以上行う
著者:アンデシュ・ハンセン氏は、すごい先生
著者のアンデシュ・ハンセン氏は2021年の1番売れた本『スマホ脳』の著者でもある。
ノーベル生理学・医学賞の受賞者を決定する世界最高峰の研究機関カロリンスカ研究所(カロリンスカ医科大学)で世界の医学研究の最前線で研究を重ね、これまで2,000件以上の医学記事を発表した世界的研究者です。
テレビやラジオでも情報を発信し、講演活動も精力的に行っている。
精神科医として活動するかたわら、テニス、サッカー、ランニングに励み、週に5日、少なくとも1回45分取り組むようにしている。
特に印象に残った2つのコンテンツ
本書はさまざまな実験結果を分かりやすく丁寧に、例え話も交えながら紹介されており、興味深い内容がとても多かったです。
特に個人的に印象に残ったトピックを2つ紹介します。
①現代人はほとんど原始人!私たちの脳と身体は今もサバンナにいる
1万2000年前に時空を超えてタイムマシーンで過去に移動すると原始人と遭遇できる。
原始人は、獣の皮を身にまとい獲物を仕留めている。
姿かたちや やってること等、何から何まで私たちとは全く違うように思える。
でも、見た目は違っても「生物学的にはほとんど同じで、身体の機能は頭からつま先まで何一つ変わっていない」ようなのです。。
認知機能や感情もそっくり同じものが備わっており、著者は「私たち人類はほぼ原始人である。私たちの脳と身体は今もサバンナにいる。」と表現した。
何ともキャッチーな言い回しで、その現実に正直驚きました。
原始人は自然の中で狩猟採集生活で生き延びるために身体をたくさん動かしていた。
そのため、私たちの身体は、元来動くのに適したつくりになっている。
なのに現代は、物に囲まれテクノロジーを駆使した道具で快適に暮らし、身体を動かすことが極端に減っている。
もともと身体が適応していた生活からますます遠ざかっているが、脳は今もサバンナで暮らしている。
ここにギャップがうまれ、昔のように身体を動かすことによって脳もイキイキとしてくるといったロジックが本書の根底になっている。
昔から身体の機能が何一つ変わっていないことに、軽い衝撃を受けたました。
②村上春樹氏は創作活動中は日常的に運動している
多くの文学書を受賞している日本を代表する作家 村上春樹氏は2007年に出版された『走ることについて語るときに僕の語ること』で作品の創作プロセスを詳しく語っている。
そこには、
執筆中は毎朝4時に起床し午前10時まで仕事。
昼食をとったのち10キロのランニングを行い、水泳をする。
1つの作品を書き上げるまでの半年間、毎日こうした生活をおくっている。
こんなにも運動するのは、運動が創造性に計り知れない影響をおよぼすことを知っている証明だと書かれていた。
それに続けて作家、ミュージシャン、俳優、アーティスト、科学者、起業家なども創造性を高めるために運動していると口を揃えるのだとも記載されていた。
創造性を発揮するには運動がいかに大切かがよく分かる例で、読んでいて共感できた。
ちなみに、
『走ることについて語るときに僕の語ること』は、とても素直に淡々とマラソンに対する思いが描かれており、走ることの意味をたくさん学ばせてもえる名著です。
3つの実践ポイント
本書を読んで、「自身の生活にも活かそう」と思ったこと3つ紹介します。
①仕事で重要な会議や打ち合わせがある日ほど、朝のランニングをかかさない!
仕事で大事な打ち合わせや会議がある日ほど、「体を休めて体力を温存しておく事が前準備だ」みたいな考えをしていることがありました。
でも『運動脳』を読んで、頭を使う大切な仕事がある日ほど、朝ランをして頭を高速回転できる状態にしておこうと強く思った。
②子どもに【7章:「学力」を伸ばす】だけでも読ませよう
子どもも運動すると学力が上がるだけでなく脳全体の機能も向上するということが、様々な実験結果と共に詳しく書かれていました。
机に向かって勉強するだけでなく、体を動かして脳をイキイキとした状態にして人間的にも成長して欲しいなと。
読んで実行するかは本人次第、、、。
③「これからも走り続けよう!」と改めて強く思い、モチベーションが上がった
今も週に50㎞程度は、走っています。
走った後は、気分爽快でメンタルが前向きになると実感することが多々あったが、理由も分からず「何となく運動した後なのでテンションも上がっているのかな・・・」ぐらいにしか思ってませんでした。
でも、この本を読んで脳内に神経伝達物質が分泌され、前向きで多幸感を感じるように脳本来の機能として「そうなっているのだ」と知り、理解できたことが大きかったです。
走ることの副産物、いや本物の果実を知って、走り続けようと改めて強く決意できました。
これからも走り続けるモチベーションが爆上りになりました。
これは、ホント本書を読んで大きな収穫です。
まとめ
『運動脳』を読んで個人的にも多くの収穫がありました。
普段からランニングを中心に運動しているので、運動後は気分も良く「なんか気持ちいいなー」ぐらいにしか思ってなかったのですが、運動することにっよってセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミン、BDNFなどの分泌物のおかげで脳にメリットが盛りだくさんあると理解できたことは、本当に良かったです。
運動することによって享受できるメリット
- 集中力が増す
- 気持ちがはれやかになる
- 不安やストレスが減る
- 記憶力が向上する
- 創造性が増す
- 知能が高まる
ハードな運動でなくても少しの運動でも効果があるが、「週3回、45分程度走る」のが脳にとって特に良い影響がある。
具体的な実験結果や詳細な部分も難しい表現ではなく、分かりやすく丁寧に書かれているので、理解しやすかったです。
本書を読むと、ランナーの方は「走っててよかた~」と思えるはず。
運動をしていなかった方や気分がはれず、もやもやしている方は、これを機に「運動してみようかな!」と思ってもらえる1冊になっていると思います。
運動して人生勝ちにいきましょう!
『運動脳』は、私にとっても大切な1冊になりました。
最後までお読みいただきありがとうございました!
この記事がお役に立てれば嬉しいです。
コメント