2022年9月18日に参加した「丹後100㎞ウルトラマラソン」の様子を紹介します。
村岡ダブルフルマラソンで100㎞を過去5回ぐらい走っているが、丹後ウルトラは初めて。
コロナ禍となり、直近3年間は100㎞のレースからも遠ざかっておりレース感覚も鈍っている中での出場となった。
丹後ウルトラマラソンとは

ユネスコ世界ジオパークに認定された『日本海側の美しい海岸線』と『緑豊かな山並みの素晴らしい景観』を走ることができる大会。
60㎞と100㎞の部があり、2022年大会で記念すべき20回目を迎える。
丹後ウルトラマラソン100㎞の部を10回完走したランナーは「TI-TAN(タイタン)」の称号が授与され、丹後ちりめんで制作された特別認定証がもらえるようだ。
2022年は3年ぶりの大会となり、給水提供方法や抗原検査実施などコロナ仕様に変更されている。
遠征日程
スタート時間が朝4:20なので前泊が必要。
土曜日に移動して日曜日にレース、次の月曜日は敬老の日で祝日の為、後泊を決行し京都を満喫予定だった。
2022年9月17日(土)
難波駅で仲間3人と待ち合わせ、車で宿まで移動。
車に乗せていただけたのでほんとにありがたい。
前泊の宿は海士館松栄さん。
建物も新しくて綺麗で、何と言っても食事が豪華で美味しかった。
夏は海水浴、冬はカニが楽しめそうだ。
宿の方も親切で個人的な旅行でも来てみたいと思った。

2022年9月18日(日)
レース当日
・01:50 起床
・02:00 朝食
・03:20 宿出発
・04:20 スタート
・16:10 ゴール
・17:30 後泊の宿みなと荘さん到着
・17:50 お風呂
・18:30 反省会という名の宴会
2022年9月19日(祝)
・05:40 起床
・06:00 お風呂
・07:15 宿出発
・09:50 難波駅着
後泊をしたことによりレース後直と朝風呂で温泉に入れて、筋肉痛の身体を癒せたのは良かった。
台風が近づいていたため京都観光を中止し帰宅することに。
レース振り返り

とにかく完走することを第一に考えていた。
どんなに辛くても「粘って、粘って走りぬこう!」と決意していた。
そんな中で希望タイムとしては、「10時間代でゴールできれば良いな~」ぐらいで考えていた。
大会当日の天候

大会HPに掲出された最高気温は上記のように31.2℃だが、実際にはもっと暑く感じた。
レース中は熱中症の危険を感じながら走っていた。
出走率と完走率

100kmの完走率が半分以下と低い。
おそらく暑さの影響が大きくあったのだろう。
途中でぐったりとなって倒れているランナーも何人か見た。
レース展開
コースマップ
今回のレースはとにかく暑さと足の痛みとの闘いだった。
4時20、30、40分のウェーブスタート方式でスタート直後も特に渋滞することもなかった。
はじめの10㎞はキロ5分40秒ペースで気持ち良く走り出した。
30㎞ぐらいまでは順調に走れていたが、暑さもあり、徐々に疲れが出てくる。
同時に左膝関節あたりが痛みだす。
30㎞以降は、暑さと左膝の痛みをどう乗り越えて、1歩づつ前に進むかの勝負だったような気がする。
レース中の「暑さ」と「痛み」を乗り越えるために活躍してくれたアイテム
- ジップロック
- ロキソニン
- アンドゥー
- サロモンソフトフラスク500㎖ 2本
ジップロック
後半のほとんど全てのエイドでジップロックに氷を入れてもらい帽子の中に入れて走ったり、
首筋、足をアイシングして身体の熱をとるのに役立った。
ロキソニン
ロキソニンは足の痛みを一時的に止めるのに成功。
33㎞、65㎞付近で一錠づつ投入した。
これが無かったら正直、完走できたか分からない。
アンドゥー

アンドゥーは気分をリフレッシュしてくれる補給食。
好きなあんこで気持ちを前向きにさせてくれた。
暑い中、水分以外は口にしづらい身体になっていたがアンドゥーは自然と口にできた。
30㎞、85㎞付近で走りながら、チューチューする。

サロモンソフトフラスク

サロモンソフトフラスクを2本持って走った。
1つは水、もう1つはポカリをエイド毎に入れて走った。
汗の量も半端ないので、絶えず水分補給が必要。
胸元にさしておくと走りながら簡単に飲めるので、喉が渇く前に意識して水分補給できたのが良かった。
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アイテムではないが何よりも力になったのは、エイドスタッフ、沿道の人たちの応援。
できるだけ応援にも応えながら走り、推進力に変えていけたのが良かった。
関係者の皆さん、応援してくれた皆さん、本当にありがとうございます!
レース前に考えていた決めごと
- レース1週間前から禁酒 ✕
- できれば10時間代で走りたい ✕
- レース中は歩かない 〇
- エイドステーションで椅子に座って休憩しない 〇
レース1週間前から禁酒
レースの約1週間前の9月11日から禁酒していたが、レース前日の土曜日に仲間と前泊していた宿で、流れで飲んでしまった。
小さなグラス2杯だけだったので、レースに影響するほどでは無かったが、決めたことを守れなかった。
意志の弱さを反省!
できれば10時間代で走りたい
いつかサブ10を達成したいと考えているので、今回何とか10時間代で走っておきたいと考えていた。
結果は全然ダメで、ギリギリ11時間代で走れたぐらい。
(あと少しで12時間代に突入)
実力を思い知らされた。
長時間走っていると足が痛くなるのでココの克服と、弱点の下りに強くなる必要がある。
レース中は歩かない

「コースでは歩かない」この目標は達成。
どんなにゆっくりでも歩かず、走ると決めていた。
自分の中では何とか守れたと思っている。
コース途中で撮影したり、補給食を取り出す時や、エイドから離れる時の出だし数メートルは飲食しながら歩いたが、それ以外は超スローペースな時もあったがトントンと走るリズムで踏み続けた。
今回は、走りきったが登り坂などは戦略的に歩いて、体力を回復させる時間にすることも必要だと感じた。
「走り続けることがトータルの時間を縮められるとは限らない!」と改めて実感。
エイドで座って休憩しない
座らなかったので、この目標も達成!!
屈伸のためにしゃがむことはあっても椅子に座っての休憩はしなかった。
座って落ち着いてしまうと筋肉が固まり、リスタートした時に元にもどるまで時間がかかる。
結果としてタイムロスが発生するのを防ごうと考えていた。
事前に決めていたこともあり、自然と「座りたい!」という気持ちにならなかった。
座らなかったことでの悪影響もなかったので、次回以降のウルトラのマイルールにできるなと感じた。
レースを終えての感想
大会関係者、ボランティアの方、沿道で応援してくれる方々に改めて感謝の気持ちで一杯です。
レース中、出会うほとんどの人たちが自然と応援してくれるので、本当に力になったしありがたかった。
応援に「手を上げたり」、「お礼を言ったり」して応えると、更に応援してくれて益々力が沸いてくる。
ウルトラマラソンの醍醐味はこのコミュニケーションにあると改めて感じた。
100㎞を走っている最中は、「もう、しんどい」「次は、無いな」と思ったりするのだが、走り終えてみると感謝の気持ちと達成感を再度味わいたくなる。
今回の大会は、暑さも厳しく足の痛みもあり、辛い時間帯が長かったが乗り越えられたことにホッとしているし、完走できたことで「まだまだチャレンジしていこう」と自信にもつながっている。
服装と装備
酷暑の中、完走できた要因の1つは服装と装備にあったと思う。
服装

今回、服装でストレスに感じたモノは1つも無かった。
大量の汗とアイシングでびしょ濡れになっても速乾性のあるシャツとパンツを選んでいたので、一定レベルの快適さを保ちながら走れた気がする。
シューズはホカのマッハ4で走ったが、ペガサス39とどちらにしようか最後まで迷った。
今回の丹後ウルトラ用にペガサス39を購入し、200㎞程履き慣らしていたのでペガサス39で走る予定だった。
直前まで悩んだ末、100㎞という長距離を走るにはクッション性と足を包み込むようなフィット感で勝るマッハ4でいこうと決断。
(ペガサス39に慣れきっていないことも大きかった)
結果、正解だった!
いつもウルトラを走ると「足の皮がむけたり」「爪が剥がれたり」「マメができたり」と何らかのトラブルがつきものだが今回、靴の中でのトラブルは一切なかった。
ペガサス39も良いシューズなので、こっちを選んでいても問題なかったかもしれないが、、、。

装備

- パック:サロモンADV SKIN5
- 水筒:サロモンソフトフラスク2本
- 給水カップ:THE NORTH FACEランニングソフトカップ
- 補給食:アンドウー(レビューはこちら)、梅チューブ、塩分タブレット
- 救急用品:バンドエイド、ロキソニン2錠
今までウルトラを走る時は、結構手ぶらに近い状態で走っていたが、大会からの指定準備物として
・マイボトル(400㎖以上入る容器)
・マイカップ
とあったのでパックを背負って上記の装備を用意した。
バンドエイド以外は全てレース中に使用したので、この装備も結果として正解だった。
まとめ

台風14号が近づいており「天候はどうなることやら?」と思っていたが台風の影響はほぼ無く、酷暑の中でのレースとなった。
暑さと足の痛みを乗り越え、何とか11時間代でゴールでき達成感も味わえた。
何より、大会関係者の方々、応援したくれた方々に感謝しつつコミュケーションもとれ、ウルトラマラソンの良さを実感できる大会だった。
次回ウルトラマラソンを走る際には以下を心掛けて走ろうと思う。
- アンドウー、ロキソニン、ジップロックは引き続き必携
- レース中は椅子に座らない
- レース1週間前は禁酒
- シューズ、服装と装備はしっかり吟味する
ウルトラマラソンの出場を考えておられる方の参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
この記事がお役に立てれば嬉しいです。
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